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【勉強会】院内勉強会

老化の新しい概念 “フレイル”
日本老年医学会は、高齢になって筋力や活力が衰えた段階を「フレイル」と名付け、予防に取り組むとする提言をまとめました。これまでは「老化現象」として見過ごされてきましたが、統一した名称をつくることで医療や介護の現場の意識改革を目指しています。
「フレイル」は虚弱を意味する英語「frailty」から来ています。高齢になるにつれて筋力が衰える現象は「サルコペニア」と呼ばれ、さらに生活機能が全般的に低くなると…「フレイル」となります。
米国老年医学会では…
①1年間で4~5kgの体重減少
②疲れやすくなった
③筋力(握力)の低下
④歩行スピードの低下
⑤身体の活動性の低下
↑上記のうち、3つ以上あてはまると「フレイル」と認定しています。国立長寿医療研究センターの調査によると、愛知県大府市に住む65歳以上の高齢者約5千人(脳卒中などの持病がある方を除く)のうち11%が該当したそうです。

「フレイル」の予防法 (荒井秀典・京都大教授による)
①十分なたんぱく質・ビタミン・ミネラルを含む食事
②ストレッチ、ウォーキングなどを定期的に行う
③身体の活動量や認知機能を定期的にチェック
④感染予防(ワクチン接種を含む)
⑤手術の後は栄養やリハビリなど適切なケアを受ける
⑥内服薬が多い人(6種類以上)は主治医と相談

今回は、当医院に所属し多方面において活躍中の歯科衛生士、桝井さんにご指導頂き頂きながら、サルコぺニア(筋減少症)による摂食嚥下障害や誤嚥性肺炎のリスクを減らす為、現在の栄養は足りているかなどを簡易的に調べる方法≪MNA 簡易栄養状態評価表≫のやり方を実習しました。患者さんの為に、早速往診にて活用していこうと話し合いました。