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舌癖について

舌に正しい位置があるのをご存知でしょうか?
何もせず口を閉じた状態でご自身の舌の先がどこにあるのかを確認してみてください。
①上の前歯の裏の少し後ろで上顎にくっついている
②上の前歯に触れている
③上と下の前歯の間に挟んでいる
④下の前歯の裏に触れている
⑤唇の裏を触れている
さて、どの状態だったでしょうか?

正しい位置は①です。

②〜⑤は正しい位置ではありません。
この位置に舌の先がある方は「舌癖」があると言えます。
「舌癖」とは、舌が正しい位置ではなく、下の方に置いていたり、前の方に置いて、歯を後ろから押したりする癖のことを言います。
舌癖がある人は、飲み込む際に舌に強い力が加わり歯を前に押し出そうとします。
その時、頬や唇の筋肉が弱いと、外側から歯を支えることができません。
その結果「出っ歯」や「すきっ歯」になり上下のかみ合わせが悪くなるのです。
特に鼻で呼吸がしにくい方や、いつも口が開いている方などは注意が必要です。
舌の正しい位置を覚え、舌やお口周りの筋肉を鍛えることは、舌癖と歯並びの改善に繋がります。また矯正治療中や後のトレーニングにもなります。
訓練方法は様々ありますが、まずはお家でも簡単にできる「あいうべ体操」から始めてみてください。

あ:「あー」とお口をめいっぱい開ける
い:「いー」とお口を横にひろげる
う:「うー」とできるだけ唇に力を入れて前にすぼめる
べ:あっかんべーをして舌を大きく下にのばす

声は出しても出さなくても構いません。一日に何度もやってみましょう。
そして、いつも舌の先が上の前歯の裏の少し後ろにあるように意識して過ごしてみてください。